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【医師監修】カミソリ負けに使える市販薬9選!薬の選び方も解説!

【医師監修】カミソリ負けに使える市販薬!薬の選び方も解説!

ヒゲ剃りを始めとして、カミソリで毛の処理を行っている方は少なくありません。
しかし、カミソリを使いすぎたり使い方を間違えたりすると、カミソリ負けを起こして肌に赤みや痛みが起こることがあります。肌トラブルが起きてしまうと、治るまで剃毛ができなくなるため、コンプレックスに感じることもあるでしょう。

本記事では、カミソリ負けの原因やカミソリ負けに効くおすすめの市販薬、市販薬の選び方、配合成分のチェックポイントなどについて解説しています。
カミソリ負けに悩んでいる方はもちろん、普段カミソリを使うことが多い方はぜひ参考にしてみてください。

  • ・当記事は記事作成時点での情報を基に掲載しております。
    キャンペーン及び料金内容は変更や終了する可能性が有りますので、最新情報は各機関公式サイトにてご確認ください。
  • ・掲載のサロンやクリニックについて、選定については編集部による調査により編集部独自の視点で執筆しております。
  • ・記事記載の効果効能や痛みには個人差があり保証するものではありません。
この記事の監修者

自衛隊阪神病院
高藤 円香
URL:https://www.mod.go.jp/gsdf/mae/hosp/index.html

■診療科:皮膚科

■ご経歴
2013年 防衛医科大学校卒
2015年 中部方面衛生隊、大阪大学医学部付属病院
2017年 自衛隊阪神病院、大阪大学医学部付属病院

■資格・所属学会
・日本皮膚科学会(専門医)
・日本色素細胞学会

この記事でわかること!

カミソリ負けの原因は?

カミソリ負けとは、カミソリの使用によって皮膚に小さな傷ができ、細菌感染によって皮膚が炎症を起こしている状態のことを指します。男性ならヒゲ剃り、女性ならムダ毛処理のあとによく起こる症状で、どちらも刃こぼれが主な原因であると考えられます。

切れ味の悪いカミソリで肌を擦ると傷ができやすく、血が出てしまうこともあるため注意しましょう。カミソリ負けを起こしにくくするには、切れ味の良い綺麗なカミソリを使うことや、肌に余計な負担をかけないように最低限の力と回数で毛を処理することが大切です。

 

カミソリ負けに効く市販薬によく含まれている成分

カミソリ負けは、市販薬でも対処できることが大半です。
カミソリ負けに効く市販薬を探す際には、以下の3つの成分をチェックしてみましょう。

①:軽い炎症に効果のある成分

少しの赤みなど、軽い炎症を伴うカミソリ負けにはステロイド系外用薬や非ステロイド性抗炎症剤がおすすめです。
ステロイド剤とは、抗炎症作用があることで知られているもので、医療現場でも使われています。しかし、ステロイド剤は感染性の炎症を悪化させてしまう可能性があるため使用前に薬剤師さんなどに相談してみましょう。
一方、非ステロイド性抗炎症剤にはウフェナマートやグリチルリチン酸などが含まれます。抗ヒスタミン剤など、痒み止めや抗菌成分、ビタミン類などが配合されている薬が多く、ステロイド剤を避けたい場合などにおすすめです。

②:化膿を伴う炎症に効果のある成分

カミソリによって皮膚にできた傷に細菌が侵入して起こる毛包炎などでは、ニキビのように化膿を引き起こす場合があります。
これらが含まれる内服薬は医療機関でのみ扱われているため、市販薬では外用薬のみとなります。

③:予防効果のある保湿成分

炎症を抑える他に予防効果が期待できる市販薬も持っておくと安心です。ヒゲ剃りやムダ毛処理でのカミソリ負けを予防するためには、肌の保湿が大切なため、保湿成分が含まれる外用薬などを使うと良いでしょう。

ワセリンやヘパリン類似物質含有の外用薬は市販でも入手できるため、1つ持っておくことがおすすめです。赤ちゃんにも使える優しいものなので、基本的に肌質などを問わず使えるでしょう。ワセリンは皮膚表面に膜を張ることで水分の蒸発を防ぐ効果、ヘパリン類似物質は保湿と血行促進に加えて抗炎症作用も持っています。

 

カミソリ負けを低減できる市販薬の選び方・ポイント

カミソリ負けが起きてしまったときに、市販薬を買う際の選び方をご紹介します。
炎症の具合や求める効果によって、選ぶべき市販薬は変わるためポイントを抑えておきましょう。

軽い炎症を抑えたいとき

赤みや少しの痒みなど、軽い炎症を抑えたいときにはステロイド剤や非ステロイド性の抗炎症剤がおすすめです。顔やデリケートゾーンなどに使用するなら小さい子どもでも使えるような非ステロイド性の抗炎症剤が安心です。

強めの消炎作用が欲しいときや、皮膚が強い部分に使うならステロイド外用薬が良いでしょう。ただし、感染症を悪化させる可能性があるため抗生物質が含まれている軟膏などを使う方が安心でしょう。

傷が化膿してしまっているとき

赤みや痒みを超えて、カミソリ負けした部分が化膿してしまっているときは抗生物質を含む外用薬を使用してみまてください。ニキビのようなものができているカミソリ負けは既に細菌感染が起こっているため、ただ傷をケアするのではなく化膿止めの効果がある薬を使わなければ治りません。

市販薬では、複数の抗生物質を含むものや、抗生物質とステロイド剤を配合したものなどが販売されています。
抗生物質そのものには痒み止めや炎症止めの作用はないため、搔いてしまうときは抗炎症剤や痒み止めを併用するなどの工夫が必要です。

カミソリ負けを予防したいとき

ヒゲ剃りやムダ毛処理で何度もカミソリを使ったり、刃こぼれしたカミソリを使ったりすると肌が傷つきやすくなります。肌が乾燥している場合にもカミソリ負けは起こりやすくなるため、秋冬は特に用心してください。

カミソリ負けを予防したいときは、保湿効果が期待できる医薬品であるヘパリン類似物質がおすすめです。クリーム、ローション、スプレーなどの製品が販売されているので、使いやすいものを選んでみてください。
また、ワセリンを使えば皮膚から水分が蒸発するのを防ぐことができるのでおすすめです。

最後に、カミソリ負けをケア・予防するのにおすすめの市販薬9選をご紹介します。
自分の悩みに合うものがあれば、ぜひ購入の際の参考にしてみてください。

小林製薬 ケアノキュア

小林製薬のケアノキュアは、ムダ毛処理などで毛穴が目立つようになってしまったなど、軽症の肌トラブルに対して効果的な市販薬です。毛穴の黒ずみやポツポツと毛穴が目立つことに悩む方が気軽に使えます。毛穴の黒ずみの原因となっている炎症を鎮めながら、肌の新陳代謝を促すことで肌を綺麗な状態へ導きます。

有効成分:ウフェナマート/ジフェンヒドラミン/グリチルレチン酸/トコフェロール酢酸エステル/イソプロピルメチルフェノール

1,300円/20g

興和 レスタミンパウダークリーム

興和のレスタミンパウダークリームは、非ステロイド性の優しいクリームです。小さな子供にも使える成分配合で、サラッとした使い心地も特徴です。あせも、かぶれ、湿疹、痒み、皮膚炎と幅広い肌トラブルに対応しているため、1つ持っておけば色々な場面で使えるでしょう。
抗ヒスタミン成分のジフェンヒドラミン塩酸塩、抗炎症剤のグリチルレチン酸、保護成分の酸化亜鉛を配合し、炎症の鎮静と悪化防止に効果が期待できます。

有効成分:ジフェンヒドラミン塩酸塩/酸化亜鉛/グリチルレチン酸

オープン価格/40g

エスエス製薬 スキンセーフAPクリーム

エスエス製薬のスキンセーフAPクリームは、赤ちゃんのおむつかぶれにも使える刺激の少ない非ステロイド系治療薬です。ボディはもちろん、顔などの敏感なエリアにも使えます。湿疹や痒みなどの皮膚炎に効果が期待でき、カミソリ負けで傷んだ肌も優しくケアできます。刺激がマイルドな薬品であるため、肌が弱い方でも使えることが特徴です特。

有効成分:ウフェナマート/リドカイン/クロルフェニラミンマレイン酸塩/トコフェロール酢酸エステル

オープン価格/15g

第一三共ヘルスケア クロマイ-N軟膏

第一三共ヘルスケアのクロマイ-N軟膏は、化膿性皮膚疾患用薬の市販薬で唯一抗真菌成分を配合している軟膏です化膿してしまったカミソリ負けのケアにも高い効果が期待できます。化膿したニキビのような炎症に対し、患部を保護しながら治療していきます。患部が膿んでいる場合でも、乾燥している場合でも使えることも特徴です。

有効成分:クロラムフェニコール/フラジオマイシン硫酸塩/ナイスタチン

1,705円/12g

健栄製薬 ヒルマイルドローション

健栄製薬のヒルマイルドローションは、有効成分ヘパリン類似物質を配合した医薬品です。ヘパリン類似物質は保湿作用、抗炎症作用、血行促進作用などが期待できる有効成分で、肌を健康な状態へ導きます。乾燥肌の治療などにも使われるヘパリン類似物質を含むヒルマイルドは、カミソリ負けで小傷が増えて乾燥しやすくなったときにもおすすめです。

ヒルマイルドにはローション以外にもクリームやスプレーなどがあるため、目的に応じて使いやすいものを選べるのも特徴的です。

オープン価格/100g

第一三共ヘルスケア プロペト ピュアベール

第一三共ヘルスケアのプロペト ピュアベールは、ワセリンを主に含む医薬品です。油分が被膜として肌を守り、外部刺激から保護する効果が期待できます。白色ワセリンを精製して不純物をカットし、添加物を含まない刺激がマイルドな医薬品となっています。顔や目元などにも使えるため、カミソリ負け以外にも使えます。

軽度のカミソリ負けや、カミソリ負けによる炎症を予防するために使うのがおすすめです。

有効成分:白色ワセリン

1,100円/100g

ゼリア新薬 ドルマイシン軟膏

ゼリア新薬のドルマイシン軟膏は、抗生物質を含む抗菌作用のある軟膏です。単独の混合感染症や、一般的な外部疾患の感染予防などにも使えます。

カミソリ負けによる傷や肌の赤み、乾燥などに効果が期待できる、比較的軽症向けの軟膏です。

有効成分:コリスチン硫酸塩/バシトラシン

660円/6g

ゼリア新薬 ドルマイコーチ軟膏

ゼリア新薬のドルマイコーチ軟膏は、抗菌作用のある抗生物質、痒み止め、炎症止めを含有する軟膏で、細菌感染を含む皮膚の化膿などに効果が期待できます。よく似た軟膏にドルマイシン軟膏がありますが、より進行した炎症などに効果が期待できるのがドルマイコーチ軟膏です。カミソリ負けで化膿が始まってしまっている場合などに適しています。

有効成分:バシトラシン/フラジオマイシン硫酸塩/ヒドロコルチゾン酢酸エステル

935円/6g

大塚製薬 オロナイン軟膏

大塚製薬のオロナイン軟膏は、殺菌効果に優れた軟膏です。皮膚疾患や外傷の治療に使われる医薬品で、殺菌効果によって化膿を防ぐ効果が期待できます。非ステロイド性の医薬品であるため、強い刺激などもなく使用できます。切り傷や擦り傷などの外傷から、ニキビなどの炎症まで、幅広い肌トラブルに対応している軟膏です。

有効成分:クロルヘキシジングルコン酸塩液

オープン価格/11~250g

 

まとめ

カミソリ負けは、カミソリで毛を処理した際に起こる皮膚の微細な傷や感染症のことを指します。刃こぼれしたカミソリを使ったり、何度も同じ個所を剃るのはカミソリ負けの原因となるため避けましょう。

カミソリ負けには市販薬でも処置可能なものが多いため、適切な医薬品を使えば治すことも可能です。カミソリ負けの状態に合わせた市販薬を選び、しっかりケアしていきましょう。

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