【医師監修】ヒゲ脱毛は除毛クリームでできる？効果が長持ちし痛みや肌トラブルが少ない脱毛方法を紹介！

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毎日のヒゲの手入れを楽にしたいと考える方が増えています。しかし、脱毛サロンには抵抗があるという方も多いでしょう。昨今はそういった悩みを抱えた方が、ボディ用の除毛クリームを顔やヒゲに使うこともあるようです。この記事では除毛クリームを使うメリット・デメリット、除毛クリーム以外の脱毛方法などをご紹介します。

この記事の監修者

美容皮膚科 Bella Beauty CLINIC 大阪心斎橋院
院長 石川佳奈
URL:https://www.bella-beauty.jp/

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■診療科：美容皮膚科、美容外科

■資格・所属学会
・日本美容外科学会
・日本美容皮膚科学会
・日本化粧品学会
・アラガンボトックスビスタ認定医
・アラガンジュビダームビスタ認定医

■メディア出演実績
カスタムライフ、週刊女性、MRB、anan、ボーチェ

メンズのヒゲは除毛クリームで処理できる？

除毛クリームは多くの場合、腕や足などの身体の毛を対象にしています。
そのため、基本的には顔やヒゲへの使用はおすすめできません。
顔やヒゲにも使用できる除毛クリームも存在しますが、刺激が弱いぶん脱毛力も弱くなっており、思うように処理できない可能性があります。
またパッチテストが問題なくても、実際に使って炎症を起こすケースもあるようです。
あくまでヒゲには専用脱毛クリーム、通常のクリームはボディに使用することを前提として紹介していきますが、基本的に除毛クリームの利用は足や腕などの除毛にとどめておくとよいでしょう。

 

除毛クリームなどの抑毛アイテムを使うメリット

カミソリを使わず、気になる部分の毛を簡単に処理できることが除毛クリーム最大のメリットです。
脱毛サロンなどに通う必要もないため、仕事や学校の都合から定期的に通うことが厳しい方でも、自分のタイミングでムダ毛を処理できます。かかる費用も少なく、ドラッグストアのような身近なお店で購入可能なところが嬉しいですね。処理するときに刺激が発生することもないので、性別や年齢問わず使える点も特徴です。

除毛クリームなどの抑毛アイテムを使うデメリット

除毛クリームは医療脱毛とは仕組みが異なるため、ヒゲやボディの永久脱毛は不可能です。
今生えている毛を溶かしてなくしたり、生えるまでの周期を伸ばしたりすることが除毛クリーム・抑毛クリームの役割なので、長い期間脱毛の効果を実感したい方には向いていません。
また、顔やヒゲ、デリケートゾーンには多くの除毛クリームが使えないこともデメリットと言えるでしょう。
例えば、ボディ用の除毛クリームの場合、すね毛の処理は可能ですが、顔に塗った場合は肌荒れなど炎症を起こす可能性があります。

除毛クリームの効果はどう？

気軽にむだな毛を処理できる除毛クリームですが、そのお手軽さから「効果を感じにくいのでは」と考える方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、一般的な除毛クリームにおける効果期間や効果を最大限発揮指せるためのコツをご紹介します。

除毛クリームの効果を感じられる期間は？

除毛クリームの効果は、今生えている毛を溶かして減らすことにあります。
つまり、毛を生えなくする効果はなく、毛がなくなったように実感できる期間には限りがあります。商品や肌との相性にもよりますが、効果が感じられるのは3日から1週間が一般的です。
除毛クリームの効果を最大限活用するために気を付けていただきたい点は次の通りです。

このふたつのポイントが重要です。適切に使用して、ツルツルな状態をできるだけ長く保つことができていれば継続のモチベーションにもつながるでしょう。

除毛クリームで自己処理する際の注意点

除毛クリームを使った自己処理を行う場合、いくつか気をつけたいことがあります。継続使用が必須な点や肌トラブルの可能性など、自己処理するうえで大切なことばかりなので、よく理解してから除毛クリームを使いましょう。

長期間自分で除毛クリームを使用して脱毛する必要がある

除毛クリームは、先述した通り今ある毛を取り除く効果があります。しかし、除毛クリームに毛を生えなくする永久脱毛の効果はないため、早くて3日、長くて1週間で今まで通り毛が生えてきてしまいます。
除毛クリームを用いて毛が生えていない状態を維持するには、週に1度などの頻度で繰り返し除毛クリームを使う必要があります。

肌荒れが起きる可能性がある

除毛クリームは、肌のタンパク質を溶かす仕組みでムダ毛を処理します。しかし、その成分が皮膚に付着すると炎症を起こす可能性があるため、注意が必要です。とくに、顔に使用する場合は、顔用クリームでもヒリつきや痛みを感じる方もいます。
使用時間や頻度を守り、使用後の保湿ケアも行うと良いでしょう。毛が生えてきてしまう期間によっては、脱毛クリームを使用せず、肌を休める日を入れることも必要です。

万が一赤くなる、かゆくなるといった症状が出た場合は、商品を持ってできるだけ早く皮フ科で診てもらいましょう。商品の成分が明記されたパッケージや取り扱い説明書を保管しておくと安心です。

ヒゲなど、顔に塗布する場合は必ず専用のクリームを使用し、通常のクリームは説明書に明記された使用可能部位にのみ塗布してください。

「ヒゲ脱毛」には除毛クリームは効果が薄い可能性がある

除毛クリームを長時間使用するのは肌に負担がかかるため、おすすめできません。ヒゲ用の除毛クリームにおいても同様です。ところが、除毛クリームは毛を溶かすことで「除毛」するため、当然ながらヒゲなどの太い毛は溶かすのにも時間がかかります。
太くて濃いヒゲに、商品に記載された適切な使用時間を守ったうえで除毛クリームを使ってもあまり効果を実感できない可能性があります。

除毛クリームが目や口などに入ると危険

除毛クリームは、タンパク質を溶かすアルカリ性の性質を持っています。
人間の体のほとんどがタンパク質で構成されているため、目や口などに入ると危険です。具体的には失明や呼吸困難、胃腸障害などの健康被害が発生する可能性があります。こういった健康被害を受けないためにも、粘膜の近くを除毛するのは控えましょう。

肌荒れなども含め、こういった除毛クリームなどに関わるトラブルはとても多く、消費者庁からの注意喚起も出されています。

除毛クリーム以外でヒゲを脱毛する方法は？

ヒゲ脱毛をクリームで行うのは肌荒れや痛みなどのリスクを伴います。他の方法とあわせて、自分に合った脱毛を検討しましょう。
除毛クリームを使う以外の脱毛方法には、エステサロンなどで受けられる「光脱毛」や自宅でも簡単に処理できる「家庭用脱毛器」、確実性の高い「ニードル脱毛」、病院で受ける安心の「医療レーザー脱毛」といった脱毛方法があります。
どの方法にも処理頻度や処理方法、かかる費用などに違いがあるので、自分に合った脱毛方法を探すと良いでしょう。

光脱毛

毛根に強い光を当ててダメージを与え、毛を生えにくくする脱毛方法です。主に脱毛サロンなどで採用されています。白髪には効果がなく、回数が多くなる傾向もありますが、肌に優しく刺激が少ないことも特徴です。
具体的にはIPL（インテンス・パルス・ライト）式脱毛やSSC（スムース・スキン・コントロール）式脱毛、SHR（スーパー・ヘアー・リムーバル）式脱毛などの種類があります。

家庭用脱毛器

家庭でも使えるよう調整された脱毛器を用いて処理する方法です。
サロンなどに通う手間もなく、ムダ毛にダメージを与えることができるためとても便利ですが、女性の場合でも効果を実感するまでに半年から1年はかかると言われています。男性の太く濃い毛を脱毛する場合、さらに時間がかかるといえるでしょう。脱毛というよりは減毛・抑毛といったイメージです。

ニードル脱毛

ニードル脱毛とは、毛穴に細い針を入れて電流を流すことで毛根にダメージを与える脱毛方法です。この方法であれば白髪の方、日焼けしている方でも脱毛できます。施術前には2～3㎜程度、毛を伸ばすことが必要です。レーザーや光による脱毛よりも刺激を感じやすい傾向があります。費用も高くなる傾向にありますが、確実性ではトップクラスだと言われています。

医療レーザー脱毛

医療レーザー脱毛とは、病院などで受けられる脱毛方法のことです。光脱毛よりも強い光で施術を行います。刺激を和らげる手段として麻酔を使えるほか、効果を実感できるまでの期間が早いことも特徴です。光脱毛と同様に白髪には効果がありません。費用はかかりますが、光脱毛よりも施術回数は少なくなる傾向があります。

ヒゲ脱毛が可能なサロン・クリニック

ヒゲ脱毛ができるおすすめ脱毛サロン・クリニック

脱毛クリニックの基本施術フロー

※クリニックによりカウンセリング当日に施術可能な場合もございます。詳細につきましては各クリニックへお問い合わせください。

まとめ

除毛クリームは、主に腕や足などのムダ毛を処理する方法のひとつです。

今生えている毛を溶かして除毛するため、痛みもなく比較的手軽にムダ毛処理ができる手段として、近年性別や年齢を問わず注目されています。

その一方で、ボディ用の除毛クリームを顔やヒゲに使い炎症を起こす被害が多数報告されています。顔やVIOをはじめとした刺激に弱い部分に除毛クリームを使うことは危険です。商品には箱や説明書に使用可能箇所が記載されています。除毛クリームを使う際には、説明書をよく読んで正しく使うようにしましょう。

また、除毛クリームで毛を生えなくすることは不可能なので、永久脱毛をしたい場合はクリニックで施術を受けることをおすすめします。

現在の技術では「1回の施術で永久的に毛が生えなくなる」という方法は存在しません。日本には「永久脱毛の定義」がないため、一般的にアメリカで使われている以下の基準を満たした脱毛のことを永久脱毛と呼びます。

・アメリカ食品医薬品局(FDA)～3回照射後、6ヶ月経過した時点で67%（2/3）以上の毛が減っている状態
・米国電気脱毛協会(A.E.A)～最終脱毛の1ヶ月後に、毛の再生率が20%以下であること

毛が生えづらいという点で日本では「永久脱毛 = 医療脱毛」という印象が非常に強いです。